2020年08月15日

「和字書体十二勝」のものがたり1

2018年5月10日、札幌駅のすぐ近くにあるイメージナビ株式会社を訪ねた。イメージナビ株式会社は、デジタル素材総合販売サイトdesignpocketを運営しており、欣喜堂書体のダウンロード販売を委託して、ちょうど10年目になっていた。

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和字書体十二勝(商品名:和字 Commanders 12)のダウンロード販売は、イメージナビ株式会社の運営する「designpocket」で、翌2019年3月1日に開始することになった。これに先立ち2月1日には発売の告知をしていただいた。
「designpocket」と同時に、株式会社ボーンデジタルの運営する「Font Garage」、株式会社アフロの運営する「Aflo Mall」、株式会社グッドファーム・プランニングの運営する「Font Factory」でも販売が開始された。
「和字書体十二勝」は、「和字書体三十六景」を補遺するものである。36書体および追加12書体としてもいいと思うが、わかりやすくするために「和字書体十二勝」としている。あまり知られていないが、1927年に新日本八景が選定されたときに日本二十五勝も選定されている。これに因んだ。

これまでCDパッケージ版での販売を委託していた株式会社朗文堂の運営する「robundo type cosmique」では、和字書体十二勝以降は取り扱いしないことになった。
これによりCDパッケージ版での販売は事実上終了し、ダウンロード方式での販売のみになった。2002年の和字書体三十六景第1集(商品名:和字 Revision 9)から17年間も継続していた株式会社朗文堂への販売委託がなくなった。