2020年10月28日

「KOみなもと方広M」のものがたり3

漢字書体「方広」のはなし(後)

「方広BK」は、『大方廣佛華巖経』をもとに翻刻した書体で、そのカテゴリーは「経典体」もしくは「中世安竹体」としている。
デジタルタイプ化にあたり、「方広BK」は本文と同じサイズでの使用、さらには和字アンチック体との混植を前提条件としている。そのために、原資料を生かしながら、大きさ、太さ、形などを調整している。

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「方広BK」のように、本文と同じサイズでの使用を想定している超極太書体の場合には、最狭間隔のコントロールがことさら重要になる。そのサイズで線間が潰れてしまわないように、テストしたうえで最狭間隔の数値を設定し、実際の制作にあたっては計測しながら調整していく。とりわけ四角、三角になる小さな空間は要注意である。
一方で、大きいサイズでの使用もあり得るので、不自然に見えるほどの画線の太さの差を作ることは避けたいところだ。そういう点に留意しながら制作している。