2020年12月14日

「星屑書体集成」のこれから1

「日本語書体十二撰」と「日本語書体三傑」の考え方

和字書体を中心に考えれば、組み合わせる漢字書体はいくつも考えられる。それによって多数の日本語書体ができることになる。また漢字書体を中心として考えれば、これまたいくつもの組み合わせが可能となる。
また漢字書体も、中国における刊本字様として欧字書体に匹敵する多様な書体群をもっているが、これらもまた実用化されてはいない。わが国では近代明朝体を中心に模倣されてきたためであるが、多くの書体が制作されれば和字書体との組み合わせも豊富になるであろう。
日本語書体として成立するためには、和字書体、漢字書体、欧字書体を選択する必要がある。あらかじめ組み合わせた日本語書体を開発しておいたほうが利便性は高いといえる。
さまざまな組合せの中から汎用性が高いとおもわれる日本語総合書体を開発するというのがタイポグラファにとっても有効なのではないだろうか。このような活字書体としての調和体、日本語総合書体を充実させていきたい。

日本語書体を構成する和字書体・漢字書体・欧字書体のうち、どれが主で、どれが従かということは、受け止め方によって変わる。欣喜堂では、
まず和字書体があって、それに調和する漢字書体と欧字書体を組み合わせるという考え方だ。だから、書体名は和字書体が先、漢字書体が後なのだ。
この組み合わせは、「日本語書体十二撰」(「日本語書体八策」「日本語書体四坐」)、「日本語書体三傑」という構想で、「和字書体三十六景」「和字書体十二勝」、「漢字書体二十四史」「漢字書体十二州」、「欧字書体十二宮」「欧字書体四天」との組み合わせを考えた。
「和字書体」のもうひとつの柱である「ほしくずやコレクション」を取り込んで、「日本語書体十二撰」「日本語書体三傑」から漏れた書体「漢字書体」を、「欧字との混植」ということを考えてみたい。

●組み合わせができなかった和字書体
「あけぼの」「やぶさめ」「たかさご」「さよひめ」は組み合わせる漢字書体を想定できなかった。これらは原資料に含まれる漢字書体を参考にして、日本特有の漢字書体を制作することが望ましい。

posted by 今田欣一 at 08:07| Comment(0) | 6章:日本語書体12撰・第3期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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