『中江藤樹入門』(近江聖人中江藤樹記念館編、近江聖人中江藤樹記念館、2002年)とともに
JR安曇川(あどがわ)駅で降りると、中江藤樹(1608–1648)の銅像が迎えてくれる。駅前からまっすぐ東に進むと陽明園という中国庭園が見えてくる。
陽明園
陽明園は、王陽明(1472–1528)の生地である中国浙江省余姚市と、中江藤樹の生地である旧安曇川町(現高島市)との友好交流を記念して建設した中国庭園である。
陽明園を通り抜けて、中江藤樹記念館へ。
近江聖人中江藤樹記念館
中江藤樹の遺品や遺墨をはじめ、藤樹書院に伝わる漢籍などの文献を収蔵・展示をしている。ここで『中江藤樹入門』という冊子を購入。
中江藤樹記念館から南に進み、中江藤樹の墓所に立ち寄ったあと、藤樹書院跡へ。
藤樹書院跡
日本の陽明学の祖で、近江聖人といわれた中江藤樹の住居跡・講堂跡で、国の史跡に指定されている。
この建物は、彼が没する半年前の1648(正保5)年に、門弟や村人たちの協力によって完成したもので、明治時代に現在のように再建された。内部には、藤樹直筆の「致良知」の書を始め、遺品・遺物も展示されている。