漢字書体の名称はやはり漢字表記でいきたかったので、「白澤明朝」「白澤呉竹」「白澤安竹」とした。わが国において、ゴシック体は呉竹体とされていたので、アンチック体は安竹体と表記することにした。
欧字書体はライラック・セリフ(K.E.Lilac Serif)、ライラック・サン(K.E.Lilac Sans)、ライラック・スラブ(K.E.Lilac Slab)である。
和字書体・漢字書体・欧字書体を組み合わせた日本語[総合]書体の名称は、例えば「きたりすロマンチック白澤明朝K.E.Lilac Serif」というように並ベたいところだが、それではあまりにも長すぎる。そこで「きたりす白澤明朝」「きたりす白澤呉竹」「きたりす白澤安竹」のように簡略化して表記した。それでも他の書体に比べれば長すぎるかもしれない。
だがしかし、別の組み合わせも可能であるから、「みそら白澤明朝」のようになってわかりやすくなるのではないかと考えている。
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2019年の札幌の旅は、札幌の公園を辿る旅であった。『札幌の公園ガイド』(北海道新聞社編、北海道新聞社、2014年)に掲載されていた百合が原公園、大通公園、中島公園、そして北海道大学植物園を見学した。
百合が原公園には、日本庭園のほか、札幌市の姉妹都市である中国・瀋陽市の庭園「瀋芳園」、ドイツ・ミュンヘン市の「ムンヒェナーガルデン」、そしてアメリカ・ポートランド市の「ポートランドガーデン」の「世界の庭園エリア」がある。
これらの写真を和字書体・漢字書体・欧字書体のシンボルとして使って、書体見本と組み見本をレイアウトした三つ折りリーフレットを作ってみた。

